フラーレンはエイジングケアをする上で味方となる成分
基礎化粧品と呼ばれる化粧水や乳液や美容液などのラインナップは、ターゲットとしている層があります。20代向けの物もあれば、30代40代向けの物もあるということです。
なんとなく昔から同じ物を使い続けているとしたら、すでにそのターゲット層からはずれてしまっている可能性があります。幅広い年齢層をターゲットにしている物の可能性もありますが、果たしてそれはシミやシワといったエイジングサインに対応している物でしょうか?
シミやシワなどのエイジングサインが気になっているなら、エイジングサインに働きかける成分が入っている物を選ばないと、エイジング対策で遅れを取ることになりかねません。
けれども、どんな成分を選べばいいのかが悩みの種です。
そこで、一例として、フラーレンという成分を紹介します。
フラーレンはさまざまなエイジングサインからガードしてくれる?
フラーレンとは、60個の炭素が繋がってサッカーボールみたいな球状になっている成分のこと。と言われてもピンと来ませんよね。
かつて、エイジングケアと言えばコラーゲンやヒアルロン酸といった成分が話題になりました。現在もブームが去ったわけではなく広く浸透しています。
そこまでの知名度がまだないのは、水に溶けにくい性質ゆえに化粧品に配合することが難しかったからです。現在は水溶性フラーレンが開発され、化粧品に配合されるようになっています。
じゃあそのフラーレンはどんな成分で、どんな風にエイジング対策と関連しているのかをお話ししなければなりませんね。
フラーレンは、
- シワ(含む小ジワ)
- シミ(含むくすみ)
- たるみ
- 乾燥
- ニキビ
- 毛穴の開き
- その他刺激
などの肌トラブルから肌をガードしてくれると言われています。
これが本当なら、シワやシミやたるみや毛穴の開きといったエイジングサインと真っ向勝負できるのでは!?シワにはこれ、シミにはこれ、たるみにはこれ…といった感じに化粧品を使い分ける必要だってなさそうです。
とはいえ、「なんでガードしてくれるの?」という疑問が生まれます。この「なんで?」すなわちフラーレンのメカニズムについては長くなるので後述します。
人間は酸化する、そして、酸化するとエイジングサインが現れる
近年、健康食品業界や美容業界で注目されているのが抗酸化作用です。酸化に抗うと書いて抗酸化(こうさんか)。
酸化のわかりやすい例はサビです。鉄などが酸化するとサビを生じます。
その酸化は人間にも無関係な事柄ではありません。もっとも、酸素に触れることが酸化ではないのでその点は安心してください。
酸化とは?
呼吸の際に取り入れた酸素のうち約2パーセントが「活性酸素」と呼ばれるタイプの酸素になります。
活性酸素は体内に存在する酵素の働きをスムーズにしたり、時には体内に侵入した細菌から体を守ったりと、健康を維持するのに役立っています。
しかし、活性酸素が増え過ぎると、細菌を分解するほどの強い力が体内ひいては細胞に影響を及ぼしてしまいます。
その影響こそが酸化と呼ばれる現象です。
人間にとって呼吸することは生きること。つまり、生きているうちはどうしても酸化するということです。
酸化するとどうなってしまうのか気になりますよね。酸化による変化として以下の事柄が挙げられます。
*シミ・シワ・ハリの減少・たるみ・ゴワつき・くすみなどが現れる
*白髪が目立つようになる
シミやシワなどエイジングサインが現れるのは加齢によるものですが、それだけではなく酸化も一因なのです。
話を冒頭に戻しますね。酸化に抗う抗酸化作用、その抗酸化作用がフラーレンには備わっています。
フラーレンはビタミンCの100倍以上の抗酸化力を持っている?
肌の酸化についてもう少しお話しします。
酸化するとシミができる理由
紫外線を浴びるとメラニン色素が生産されるのは有名な話です。実は、体内ではメラニン色素が生産されるだけでなく活性酸素も生じています。
紫外線という刺激から肌を守るべくメラニン色素が生産されるわけですが、酸化からも守ろうとするのでよりいっそうメラニン色素が生産されるように。そうなると、自然に排出されるはずのメラニン色素の排出量が生産量を下まわり、シミになりやすくなります。これが、酸化するとシミができるという理由です。
酸化するとたるみやシワができる理由
活性酸素は、私達が肌と認識している皮膚の層こと皮膚の最上層である角質層よりも下のほうの層・真皮層にあるコラーゲンにダメージを与えます。コラーゲンは肌のハリや弾力を担っているため、傷ついてしまうとハリや弾力に衰えが生じます。肌からハリや弾力が失われると、目尻やほうれい線など顔が動くことで刻まれる溝が固定されていき、シワや小ジワとなります。これが、酸化するとたるみやシワができるという理由です。
加齢のみならず酸化でエイジングサインが深くなるなら、抗酸化作用を取り入れればエイジングサインは浅くできると導き出せます。
既述の通り、フラーレンには抗酸化作用があり、しかもその抗酸化力は同じく抗酸化作用を持つことで知られるビタミンCの100倍以上。厳密には172倍もの抗酸化力とのこと。ですから、エイジングケアをする上でどんな成分が配合されている物を選ぶか迷ったらフラーレンがオススメなのです。
なお、フラーレンが規定値以上配合されている化粧品には、フラーレンの形状をイメージしたサッカーボールみたいなロゴマークがつけられています。エイジング対策を目的とするなら、フラーレンとは名ばかりでロゴマークが入っていないイコール配合量が少ない物よりも、きちんとロゴマークが入っている物を選びましょう。
まとめ
- フラーレンはシワやシミやたるみや乾燥といった肌トラブルから肌を守ってくれると言われている
- 人間が取り入れた酸素のうち約2パーセントは活性酸素になって健康維持に役立つ一方、強力なので体を酸化させる
- 酸化するとシミやシワが現れ、シミやシワなどが生じるのは加齢によるものだが、酸化も一因
- フラーレンは酸化に抗う抗酸化作用を備えている、だから、さまざまな肌トラブルから肌を守ると考えられる
- ロゴマークが入っている物は規定値以上のフラーレンが配合されているしるしなのでエイジング対策向き
ライター名:ユウ