ドライヤーの冷風は何のために?キューティクルを閉じるために!
ドライヤーは温風だけではなく冷風機能も備わっている物がほとんどです。冷風機能もちゃんと使っていますか?
実は、ドライヤーの冷風には、シャンプーで開いてしまったキューティクルを閉じる効果があります。キューティクルが開きっぱなしになっていると、年齢を重ねるごとにダメージを受けやすくなっている髪の毛にさらなるダメージを与えかねません。
髪は女の命とはよく言ったもので、ダメージを受けてパサついている髪の毛よりもダメージのないツヤツヤサラサラな髪の毛のほうが若々しい印象を与えます。キューティクルを守ることは髪の毛のエイジングケアになるということです。
よく聞くキューティクルとは髪の毛のツヤのこと
よく、あるいは、なんとなく聞いたことのある「キューティクル」。キューティクルとは、ざっくり言うと、髪の毛のツヤです。
キューティクルとは?
髪の毛を構成している組織のうち、一番外側にある組織。内側にある髪の毛の組織を守る、髪の毛の水分をキープする、髪にツヤを出すといった役割があります。
ラップのように髪の毛をくるんでいるわけではなく、ウロコのような形状をしていて、キューティクル数枚が重なって層を形成しています。キューティクルの重なり方は指紋のように個人差があるとのこと。
重なり方に個人差はあっても、重なりの方向性は誰しも一緒です。髪の根元から毛先へ向かって重なっています。そのため、キューティクルが開くと、上はくっついていても下のほうが開いて傘みたいな開き方になります。
ということで、キューティクルとは、髪の毛にとっての鎧やバリアのような存在。堅牢な鎧というよりもピカピカの鎧といった感じです。
皮膚細胞の中でハリを担っているコラーゲンが歳を重ねるごとに反比例して減っていくのと同様に、キューティクルの層も加齢とともに薄くなっていくことをヘアカラー製品のメーカーであるhoyu(ホーユー)が解析しました。
ということはつまり、30代40代は以前よりもキューティクルというバリアが薄くなっているわけですから、キューティクルを減らさない・弱らせないケアが髪の毛のエイジングケアとなります。
開いたキューティクルをなるべく早く閉じるのが美髪の秘訣
ドライヤーの熱で髪の毛が傷むことは確かにありますが、だからといって、自然乾燥のほうが髪の毛が傷まないということではありません。むしろ、自然乾燥のほうが髪の毛は傷みます。
なぜなら、髪の毛が濡れるとキューティクルが開くからです。
開いた傘のようにキューティクルが開くと、開いた部分は無防備になります。開いているということは、キューティクルの内側にある組織がキューティクルに守られていないということなので。
キューティクルのすぐ下にある組織ことコルテックスは髪の毛の90パーセント以上を占めているメインの組織で、コルテックスを守らないと髪は痩せ細ってしまいます。
それと、髪の毛はケラチンというアミノ酸が結合してできたタンパク質から構成されています。キューティクルで守られていない髪の毛からはケラチンがどんどん流れ出て行きます。そうして、どんどん傷んでいきます。
つまり、キューティクルが開いている状態は髪の毛にとって良い状態ではなく、キューティクルが開いたなら一刻も早く閉じてあげることが美髪、ひいては、傷んだ髪で老けて見えてしまうことを防ぐという髪の毛のエイジング対策となるのです。
ドライヤーに備わっている冷風のモードはオマケではない
さて、髪の毛が濡れると髪の毛にとってのバリアであるキューティクルが開いてしまうので、髪の毛を早急に乾かしてキューティクルを閉じる必要があるわけですが。ドライヤーで髪の毛を乾かす際、冷風のモードもちゃんと使っていますか?
実は、キューティクルは温まっても開いてしまうのです。
それじゃあドライヤーを使ったら結局キューティクルを閉じさせることはできないのでは…?やっぱり自然乾燥するしかない!?
いいえ、それを解決するのがドライヤーの冷風モードなのです。
①タオルに髪の毛の水分を吸わせる
②髪の毛から20センチほど離してドライヤーの温風を当てる
③髪の毛に残っている水分を飛ばし切るのではなくある程度飛ばす
④冷風モードに切り替え、髪の毛全体に冷風を当てる
このように、最後に冷風を当てることで、キューティクルがふたたび開いていたとしても閉じさせることができます。早急に乾かすべきではあるのですが乾かし切るほど温風を当てているとキューティクルが再度開いてしまうので、乾かし切る手前で冷風に切り替えるのがコツです。
あとは、キューティクルの向きに逆らって乾かさないこと。ドライヤーの風を当てるのも手やブラシなどで髪をとかすのも、根元から毛先へ向かうようにします。
髪の毛を自然乾燥させずにドライヤーで乾かす際に仕上げに冷風に切り替えるだけなので、髪の毛にできるエイジング対策の中でも簡単な部類です。今日にでも始めてみてください。
まとめ
- キューティクルとは髪の毛のツヤ兼バリアのことで加齢とともに薄くなっていく
- ウロコのような形状をしているキューティクルは傘が開くみたいに下向きに開き、開くとタンパク質が流出する
- 髪の毛が濡れたり温まったりすることでキューティクルは開く
- キューティクルを閉じるためには自然乾燥ではなくドライヤー&乾かし切る手前で冷風に切り替える
- キューティクルが開いたら早急に閉じることで髪を傷めずに済み、美髪ひいては髪の毛のエイジングケアとなる
ライター名:ユウ