日本人のオーラルケアのレベルは低い?

歯茎が衰えると硬いものが噛めなくなり、顔の筋肉が衰えて老けて見えるようになります。オーラルケアはエイジングケアに欠かせない要素なのです。では、海外ではどのようなオーラルケアがなされているのでしょうか。お手入れの仕方などを紹介します。

エイジングケアを語る上で忘れられがちなのがオーラルケアです。特に日本人は海外に比べて歯の健康に対する意識が極端に低いことで知られています。エイジングケアに関するオーラルケアの意識がどのぐらい低いのか、アンケートに基づいた結果が気になるところでしょう。

オーラルケアの意識は案外高かった?

エイジングケアに対する関心が高くなりました。健康に年齢を重ねるだけでなく、健康で美しくありたいと意識する方が増えてきたのです。同窓会などで同い年の知り合いが集まる機会は特に、年齢を重ねていくごとに見た目年齢に差が生まれてしまいます。同窓会にいく足取りが重いのは、もしかしたら自分の見た目年齢が気になっているからかもしれません。

エイジングケアが気になる世代は本当にオーラルケアの意識が低いのか気になるところですが、実際にアンケートを取ると40代のおよそ9割の方は関心を持っていることが分かっています。また、8割の方は実年齢よりも若く見られたいという意識が高いことも判明しました。なぜ意識が低いと思われているのか、それは意識しているのにオーラルケアを怠っているためです。

加齢のサインは歯茎をチェック

もっと早く気付くべきだったと後悔しないためにも、オーラルケアのチェック項目として知っておきたいのが「歯茎チェック」です。気付いたときには歯茎が下がっていたと答える方も多いので、健康な時の歯茎がどの位置にあるのか確認しておく必要があります。

ちなみに、歯茎が3ミリ下がると見た目年齢がぐっと上がって見えてしまうため、マイナスの印象が大きくなります。2ミリ下がったときと比べるとおよそ2.5倍もマイナス印象が大きくなると言いますから、ここまで歯茎が下がる前にオーラルケアを始めたいところです。

自分の歯や歯茎のどんなところが気になるか

審美歯科の関心も徐々に高まっていることからも分かるように、歯の黄ばみが気になる方が増えています。アンケートに答えたおよそ6割の方が歯の黄ばみが気になると答えていて、5割の方が歯並びの悪さ歯茎が下がっていることが気になると答えています。また、虫歯の治療で出来た銀歯や金歯も目立つのでどうにかしたいという答えもあります。

ちなみに歯茎の悩みとして歯茎が下がっていることのほか、歯茎の色が黒ずんでいる血色が悪いと答える方も4割以上いました。歯茎の血流が悪いと歯と歯の間に隙間が出来るのも大きな悩みの種ではないでしょうか。

エイジングケアと同じぐらい関心を持ちたいオーラルケア

余談ですが、見た目で加齢を感じやすい部位の1位が二の腕、2位がお尻、3位に歯茎がランクインしています。これは相手を見たときの印象の答えなんですが、自分のこととなると全く答えが異なります。1位は体型、2位は顔のシミやシワ、3位が白髪や髪の毛のパサつき、4位がデコルテ、5位が手の甲のシワ、そして6位に歯茎や歯がランクインしています。人の見た目は口元が年齢を下げていると気づいているのに、自分のこととなると気になる部分がまったく違ってくるのですから、日本人がオーラルケアに疎いと言われている理由が見えてきました。

実際に毎日しっかりオーラルケアを取り入れていると答えた40代の方は全体のおよそ1~2割程度です。歯茎の加齢が加速するのが40代と言われていますから、出来るだけ早くオーラルケアを始めること、40代に突入した後でも手遅れではありませんから、気づいたときにすぐオーラルケアをはじめてください

歯茎のお手入れ方法

歯のお手入れは分かっても歯茎のお手入れが分からないという方がまだまだいるようですが、特に難しいことはありません。普段の歯磨きタイムのときに、歯ブラシで優しくブラッシングするだけでも十分歯茎ケアになります。歯ブラシは固すぎず、柔らかすぎないものを選びましょう。例えば最初に歯を磨いて口をゆすぎます。次にキレイに洗った歯ブラシで歯茎をマッサージするという方法なら、歯磨き粉を気にせず歯茎ケアが出来るでしょう。

また、キレイに洗った指で歯茎を左右にマッサージするのも効果があります。くれぐれも力を入れすぎないように注意してください。左右に優しく小刻みにマッサージすることで歯茎の血流が促進されて、歯茎が健康に保たれる栄養が隅々まで行き渡ります。

左右のマッサージのほか、小さな円を書くようにクルクルとマッサージするのも効果的です。奥歯から前へ前へとマッサージすることで歯茎の血の巡りが良くなるだけでなく、歯周病を防ぐことも出来ますから毎日続けてみてください。

まとめ

食事の後の歯磨きだけでは歯茎のケアは不完全です。歯ブラシや指を使ったマッサージで毎日歯茎チェックを続けましょう。歯茎のお手入れが出来ているか出来ていないか、見た目年齢がすべて物語るはずです。いまからでも遅くはありません。エイジングケアのひとつとして歯茎ケアもぜひ取り入れていきましょう。

ライター名:DX