さっぱり・しっとり・もっとしっとり…しっとり系を選ぶべき?

エイジングケア世代だからといってしっとりタイプを選ばなければならないわけではない。さっぱりやしっとりは質感の違いで保湿力に大きな違いはない。気に入っている・肌に合っているならさっぱりタイプでいい。が、ターゲット年齢層を大幅にはずれた物は使わない。

スキンケア2019.01.11

肌の水分量は加齢とともに減っていくため、10代より20代、20代より30代、30代より40代とどんどん乾燥しやすくなります。そうなると気になるのが、今まで通りのスキンケアアイテムでいいのかという点です。

基礎化粧品とカテゴライズされている化粧水や乳液等のスキンケアアイテムはタイプで分類されています。よく聞くのは、さっぱりタイプとしっとりタイプです。「もっとしっとり」ですとか「とてもしっとり」というタイプもあります。

エイジングケアを意識する30代40代は、さっぱりタイプでは乾燥してしまうイメージですよね。しっとりタイプか、より乾燥しないようにもっとしっとりタイプを選ぶべき。

本当にそうでしょうか?

さっぱりやしっとりは質感の違いであって保湿力はそう違わないという事実。それを踏まえた上で、エイジングケア世代が選ぶべきはどのタイプかをお話しします。

エイジングケア世代はしっとりタイプを選ばなければならない?

30代になったから、40代になったから、今まではさっぱりタイプを使っていたけれどエイジング対策をするならしっとりタイプを使わないといけない。そう思い込んでいませんか?

しっとりタイプを使ってみたい。しっとりタイプを使ってみたら肌に合っている気がする。それならそれで何の問題もないです。

ただ、エイジングケア世代だからといって、さっぱりタイプが気に入っているのに無理矢理にしっとりタイプに変える必要はありません。

なぜなら、さっぱりやしっとりやもっとしっとりといったタイプの分類は質感の違いに過ぎないからです。

なんとなく、さっぱりよりしっとり、しっとりよりももっとしっとりのほうが保湿力が高いイメージですよね。実は、保湿力にはそんなに差がなく、質感に差をつけているだけなんです。

どうしてそんな差をつけているのかというと、それは、質感の好みには個人差があるから。さっぱりしているのが好きな人もいれば、しっとりしているのが好きな人もいます。そういった好みの差で選べるようにタイプを分けているんですね。

 

質感の違いであって保湿力の違いではないという事実

化粧水や乳液といったスキンケアアイテムに表記されているさっぱりやしっとりというタイプの分類は、さっぱりとした質感、しっとりとした質感という意味です。

さっぱりよりもしっとりのほうがうるおう、というか、保湿されると思っている人は多いのではないでしょうか。実際、乾燥肌だとさっぱりタイプよりもしっとりタイプをBA(ビューティーアドバイザー)さんにオススメされることがあります。これは、乾燥肌の人はさっぱりした質感では物足りなく感じ、逆にしっとりした質感のほうが肌に合いやすいからです。

実際には保湿力に大きな差はありませんから、乾燥肌でもエイジングケア世代でもさっぱりとした質感が好きならさっぱりタイプを選んでOK!

さっぱりタイプを選ぶにしてもしっとりタイプを選ぶにしても、適量を使うことが大事です。よくあるのが、しっとりタイプはしっとりするからと適量よりも少ない量しか使わないという間違ったケア。例えば500円玉大といった目安量がありますから、しっとりタイプだからとその目安量を下まわらないようにしてください。

エイジングケア世代が重視すべきはタイプではなくターゲット年齢層

エイジングケア世代に重視してほしいのは、スキンケアアイテムに設けられているターゲット年齢層です。30代40代が10代20代をターゲットにしている化粧水や乳液を使って物足りないと感じるのは、あたりまえというもの。10代20代の肌とくらべてハリや水分量が減ってきているのですから、減っていない10代20代向けのスキンケアアイテムを使って大満足とはいかないのです。

特に物足りなさを感じないとしても、ターゲット年齢層を大幅にはずれているスキンケアアイテムを使うことはエイジング対策をする上で得策とは言えません。長年愛用しているスキンケアアイテムが自分の年齢層と合っているかを確認してみてください。合っていないなら、見直す時期に差し掛かっているということです。

もっとも、エイジングケア世代向けのスキンケアアイテムは保湿を重視するためにしっとりタイプともっとしっとりタイプしかなくてさっぱりタイプが選べないことがあります。しっとりタイプを使うとニキビができやすくなるなどトラブルが出るなら、ターゲット年齢層を少々はずれていてもさっぱりタイプの物を選んで大丈夫です。

まとめ

  • エイジングケア世代はさっぱりタイプよりもしっとりタイプを選ばなければいけないわけではない
  • さっぱり・しっとり・もっとしっとりといったタイプは質感の分類であって保湿度の分類ではない
  • エイジングケア世代でもさっぱりタイプが好きならさっぱりタイプを選んでOK
  • 30代なのに10代向けの物を使うというようなターゲット年齢層を大幅にはずすのはエイジング対策にならない
  • エイジングケア世代向けの物が肌に合わないならターゲット年齢層を少しくらいはずれていても肌に合う物を選ぶ

ライター名:ユウ