今日からはじめたい!エイジングケアなヘルスケア

30代を過ぎたあたりからちょっとしたことで体が疲れやすくなった、休息を取っているはずなのに疲れが抜けきれないといった感覚を持つようになった人は多いのではないでしょうか。また、思い出したいことがあっても途端にそれを思い出せなくなったり仕事でもちょっとしたミスをしてしまったりと記憶力や集中力に衰えが見え始めることもあります。こうした体や脳の疲れや衰えを回復させる、また鍛えていく方法はあるのでしょうか。具体的に実践してみたい様々な方法を交えて紹介します。

ヘルスケア2018.10.07

健やかな暮らしを維持するにはウォーキングから

加齢と共に体に大きな変化が訪れるのは筋肉の衰えです。加齢は病気ではなく、年を重ねる毎に体が自然とそうなっていく現象ではありますが、毎日を快適に過ごしていくには体の変化を見逃さずに、できるだけ予防に努めていくことも大切です。特に下半身の筋肉は衰えやすく、運動不足のままでいると体の様々な部分に影響が出てきます。適度に汗をかき、血液のめぐりを良くする効果もあるウォーキングなど、手軽にできることから始めてみましょう。1日1万歩が良いと言われていますが、時間の取れない人はまず30分程度から始めたり、大きな動きを取り入れながら家事を行うなど工夫をしてみてください。運動後にうっすらと汗をかくくらいが丁度いいです。

また、女性は加齢に伴い女性ホルモンが減少していきます。その影響で骨粗しょう症になりやすいため、日頃からカルシウムを摂取するよう気を配りましょう。骨が脆くなっているとちょっとした転倒などで骨折に至ることがあります。まだそんな心配しなくても大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、若いうちからカルシウムが不足しないよう気をつける、適度な運動を心がけることで骨粗しょう症のリスクを軽減することができます。

 

脳の衰えを解消しよう

普段から私たちは様々なことを考えて、様々なことを行っています。しかし、一見元気に見えても脳の意識的に使っていない部分はどんどん衰えていきます。それは30代で若いからと思っている人にでもじゅうぶんに起こりえます。特に毎日同じような生活を繰り返してそれに慣れてしまっているという人は要注意です。また、最近はスマホやパソコンで忘れてしまったことでも簡単に調べることができます。こうした便利な道具に頼ることも脳の動きを衰えさせる原因になりかねません。

脳では外部から得た情報を処理したり、自分の考えをまとめる、記憶を思い出すなど様々な働きを行っています。そのため、年齢を重ねるにつれて苦手になってきた分野がある場合はそこを意識しながら生活をしていくことが大切です。例えば物の名前が思い出せなくなった、人と上手くしゃべれなくなってきたなどの症状を自覚している人もいるのではないでしょうか。日常生活でこうした症状を改善できるトレーニングに最適なものが家事です。

様々な手順を踏む必要があり、時には要領よくこなさなければならない家事の代表が料理です。毎日料理をしているという人も多いでしょうが、自然と作りなれたメニューばかりになっているということはないでしょうか。こうした時に初めてのレシピに挑戦してみるのも普段とは違う行動になるため脳をトレーニングする効果があります。その際にはレシピを声に出して読んで、できるだけ手順を覚えるようにしましょう。下準備の際は完成形を思い浮かべながら作ることで脳の中で記憶を司っている海馬にも作用します。また、同時に違う動作を行うことで多くの刺激が脳に伝わるので、歌いながら料理を作るのも効果的です。

買い物に行く時にメモを持って行く人も多いかと思いますが、あえてメモ無しで出掛けてみるのもトレーニングになります。冷蔵庫にあるものに、何を加えたらどんな料理ができるのかなど考えながら歩くことで脳の記憶や思考の分野が鍛えられます。

人と会話をすることも脳のトレーニングにはとても有効です。家族や友人、仕事の同僚など身近な部分に親しい人がいればその人たちとできるだけコミュニケーションを取るようにしましょう。その時に、その人を笑わせるような話をすると決めて話しかけると感情面でも良い効果が得られるでしょう。一人暮らしなどで人と話す機会が少ないという人は、知らず知らずのうちに聴覚や記憶の分野が衰えている可能性があります。こうした時にはニュースやラジオから流れてくるアナウンサーやDJの言葉を復唱してみましょう。聴力が衰えてしまうと必要なコミュニケーションが取りにくくなる原因となります。日頃から音や声などに耳を澄まし、その音について考えてみるのもよいでしょう。

 

まとめ

まだ体も脳も元気だから大丈夫だろうと思っていても、知らないところから衰えはやってきます。体や脳が元気でいることは姿勢や表情にも自然と表れてきます。エイジングケアを意識しながら日頃から軽い運動を続けることを習慣にしたり、脳の衰えが気になり始めたら積極的に人と話したり記憶力を高めるトレーニングを行うなど工夫してみるとよいでしょう。脳は新たな刺激が与えられるとより活発に動いていきます。体と脳の両方の面でエイジングケアを楽しみながら続けてください。

ライター名:富士見 涼子