シミやニキビ跡を隠したいならファンデ厚塗りではなくコンシーラー

エイジングサインの代表格・シミは隠したほうがいい。が、ファンデーションで隠そうとすると厚塗りになり、厚塗りになるとシワに入り込んだり崩れやすくなったりする上に老けて見える。隠したいならコンシーラーを使う。カバー力が高いのはスティックやクリームタイプ。

メイク2018.10.31

同一人物の写真を加工して、片方はシミを増やし、もう片方はシミを消し、どちらのほうが老けて見えるか第三者に質問。すると、同一人物にもかかわらずシミが多いほうが老けて見えたというデータがあります。シミやニキビ跡といったエイジングサインは、少なければ少ないほど肌が美しく見え、若々しくも見えるということです。

しかしながら、エイジングサインの代表格・シミは加齢とともに増えていく上に一度できてしまうと完璧に消し去ることは困難です。どうにかして隠そうと、ついついファンデーションを塗り重ねていませんか?

ファンデーションを塗り重ねていわゆる『厚塗り』になると、目尻のシワやほうれい線に入り込んで崩れやすくなる上に崩れ方が汚く、アラを隠して若々しくしようとしているのにかえって老けた印象になってしまいます。そうならないための救世主がコンシーラーです。

 

コンシーラーとファンデーションは似ているようで違う物

コンシーラーは部分用ファンデーションとも呼ばれています。が、似て非なる物だと思ってください。

コンシーラーとは?

コンシーラーとは、肌の色を補正するアイテムのこと。
平たく言うと、シミやニキビ跡や傷跡を隠すのに用いるメイクアイテム


 

ファンデーションは全顔に使う物であるのに対して、コンシーラーは部分的に用いる物という大きな違いがあります。それだけだと、どうしてコンシーラーでシミなどが隠れるのかいまいちわかりませんよね。

コンシーラーでなぜ肌のアラが隠せるのか?

シミ・ニキビ跡・傷跡など隠したい物を隠せるようにカバー力がファンデーションよりも高くなっているから。

よりカバー力の高い舞台用のコンシーラーや、色を混ぜることでより自分の肌の色に近づけてそのぶんカバーできるという2~数色を混ぜて使うコンシーラーなど、とにかくカバー力(この場合、隠す力)が高くなっています。また、基本的にはファンデーションよりも肌への密着度が高くなっています。


 

ファンデーションを塗るだけでもノーファンデにくらべたら肌のアラは目立たなくなります。が、ファンデーションよりも、肌への密着度が高くて隠すことに特化しているコンシーラーを使うほうが、メイクアップ効果でエイジングサインを隠せるということです。

 

ファンデーションタイプ別コンシーラーの使い方手順

それでは、コンシーラーを使ってエイジングサインを隠すエイジング対策メイクの手順を説明します。前提として、リキッド状・クリーム状の物はパウダー状の物よりも先に使うというベースメイクのルールが存在します。

それを踏まえると、どのタイミングでコンシーラーを使うのか、ファンデーションの形状で違ってきます。

パウダーファンデーションの場合

①下地

②コンシーラー

③パウダーファンデーション

リキッドファンデーションの場合

①下地

②リキッドファンデーション

③コンシーラー

④ルースパウダー

 

クッションファンデーションの場合

①下地

②コンシーラー

③クッションファンデーション

このように、パウダーファンデーションの場合はコンシーラーが先、リキッドファンデーションの場合はファンデーションが先となります。かつ、リキッドファンデーションの場合はルースパウダーで仕上げるのが一般的です。

それと、

  • クッションファンデーションの場合→コンシーラーが先
  • BBクリームやCCクリームの場合→あとからコンシーラー

となります。

パウダーファンデーションとリキッドファンデーションの中間のような存在のクッションファンデーションがパウダーファンデーションと同じパターンになるのは、あとからコンシーラーを使うと、クッションファンデーションの持ち味であるツヤ感がコンシーラーを使った部分だけ失われてしまうからです。

また、BBクリームやCCクリームはリキッドファンデーションと同じく、あとからコンシーラーを使います。BBクリームもCCクリームも単品で使える時短アイテムですが、コンシーラーを使った部分だけ浮いて見えないようにルースパウダーを使ったほうが仕上がりはキレイです。

エイジング対策メイク最大のポイントは、コンシーラーは多量に使わず適量をよくなじませることです。シミやニキビ跡を隠せても、いかにもコンシーラーを使っていますといった感じでコンシーラー部分だけ浮いてしまっては、エイジング対策は一応できていてもメイクとしては美しくありません。

コンシーラーの種類とエイジング対策メイクの向き不向き

さて、コンシーラーと一言で言っても形状が色々あります。形状とそれぞれの特徴を簡潔にまとめます。

  • スティック→密着度が高くてカバー力も高い
  • クリーム→伸びが良くて乾燥しにくくカバー力もそこそこ
  • リキッド→伸びが良く乾燥しにくいがクリームよりはカバー力が低い
  • パレット→複数色のコンシーラーを混ぜて使うので自分の肌色に合わせやすい
  • →塗りやすいが出てくる量を調整しづらくて多量に出てしまうことがある
  • ペンシル→固いテクスチャでリップラインなど細かい部分の補正に向いている

シミのようなスキンケアではなかなか消せないエイジングサインをメイクアップ効果で隠したいからエイジング対策メイクをするわけですから、カバー力の高いスティックタイプやクリームタイプのコンシーラーがオススメです。それと、広範囲をカバーしたいなら筆やペンシルは塗りづらくて不向きです。

キャンメイクに代表されるようなプチプラコスメにも優秀なコンシーラーがあるので、まずはプチプラコスメの中から自分が使いやすそうな物を選んでみると良いでしょう。

まとめ

  • シミなどエイジングサインは少ないほうが若々しく見えるので隠すべき
  • シミを隠せてもファンデーションを厚く塗るとシワやほうれい線に入り込んで逆に老けて見える
  • シミやニキビ跡などを隠すにはファンデーションよりもコンシーラー
  • パウダーファンデーションはコンシーラーが先、リキッドファンデーションはファンデーションが先
  • エイジングサインを隠すならカバー力の高いスティックやクリームタイプが適している

 

ライター名:ユウ