頭皮のエイジングケアで髪のツヤとコシを取り戻す!

髪の毛はお肌と同じく、女性の年齢がはっきり出てしまうところです。加齢によって失われる髪のツヤやコシ、または薄毛の兆候も頭皮をケアすることで改善することが可能です。30代を過ぎたら気をつけたい、エイジングケアの方法について紹介します。

ヘアケア2018.11.21

肌で年齢が分かるように、髪にも加齢の影響が現れます。アラフォー世代の多くが、若いときと比べて髪のハリやツヤがないことに悩んでいます。人によっては白髪が増えたり、ボリュームがなくなったりという悩みも出てきます。若いときと同じヘアケアをしていても効果は期待できません。30代を過ぎたら始めたい、ヘアケア方法をご紹介します。

加齢によって髪のツヤやコシが無くなる理由

年齢を重ねると、髪の生え変わりのヘアサイクルが変化し始めます。個人差はありますが、10代から20代前半までは髪が成長し、20代後半から髪の衰えが始まるとされます。髪の生え変わりは通常、25~26年の周期で成長、退行、休止期のヘアサイクルを繰り返しますが、20代後半からこの成長過程が早まり、退行、休止期の期間が長くなります。髪の成長を阻害する要因となるのが男性ホルモンで、特に女性は加齢とともに女性ホルモンが減少し、男性ホルモンの量が増加します。

男性ホルモンが増えると、髪の成長に不可欠な毛乳頭細胞の成長を阻害する働きが活発になり、髪の成長が鈍くなり、抜け毛や薄毛の原因となります。また、髪のハリやツヤを保つキューティクルと、髪を保護するコルテックスの栄養となるたんぱく質が、年齢とともに減少するため、キューティクルが剥がれ、ダメージを受けやすくなります。そのため髪のパサつきが目立つようになり、ツヤも失われがちです。

年齢とともに髪にうねりが強く出るようになり、光を乱反射するため、「天使の輪」と言われるツヤが出にくくなるのも一因です。女性ホルモンの1種であるエストロゲンは、女性らしい体を作るホルモンで、コラーゲンの生成を促す働きがあり、お肌のハリを保つ効果だけでなく、髪の毛を太くし、コシのある髪にしてくれます。つまり、年齢とともにエストロゲンが減少すると、次第に髪のハリやツヤが失われていくことになります。

エイジングケアを始める時期

お肌のエイジングケアは毎日お化粧をするときに、鏡を見ながらお肌の調子を見ているので、そろそろお手入れ方法を変えた方が良いかもと気づきやすいものです。小じわやシミ、たるみが目立つ部分に集中的にスキンケアをしたりします。では、髪に対してはどうかというと、肌に比べると老化による変化を感じにくい部分です。20代から30代にかけてはそれほど目立ちませんが、人によっては髪のパサつきや薄毛が気になりだす場合もあります。

妊娠中に増加したエストロゲンが、産後に急激に減少することで一時的に抜け毛が多くなりますが、エストロゲンが変わらずに分泌されていれば、薄毛や抜け毛は防止できます。以前より髪が細くなった気がする、うねりが強くなってスタイリングしづらくなったという状態が続くようなら、エイジングケアを始める時期に来ています。

頭皮ケアでツヤとコシを取り戻す

髪のエイジングケアは髪そのものをケアするというより、頭皮のケアを徹底することがポイントです。加齢によってコシがなくなり、ダメージを受けやすくなった髪には、刺激が強くない、頭皮のケアができるスカルプシャンプーで、頭皮をやさしくマッサージしながらシャンプーします。キューティクルを守るためにコンディショナーや定期的なトリートメントも有効です。

髪のツヤを取り戻すには髪のうねりへの対策が必要です。髪がうねるのは頭皮の毛穴が変形してしまうためで、毛穴の詰まりや加齢により頭皮がたるむことが原因となります。スカルプシャンプーで頭皮の毛穴の詰まりを取り除き、マッサージをして頭皮のたるみを予防することです。また、髪を抜くと毛穴がたるむので、白髪などなるべく抜かないように気をつけてください。

髪のコシを取り戻すにはまず、頭皮の血行を良くし、髪に栄養が行くようにしなければなりません。髪を傷めないように頭皮をマッサージしながら、シャンプーすることです。シャンプーの前に獣毛ブラシで髪についた汚れやホコリを落とし、シャンプーするときは、指先ではなく指の腹を使って頭皮を洗います。最後はしっかり洗い流すことも大切です。シャンプー後にアルガンオイルなど洗い流さないトリートメントをつけたり、週に一回はホームトリートメントのスペシャルケアを行ったりすると、髪のツヤ、ハリを作るのにさらに効果的です。

髪に効果的な食品でエイジングケア

太くてコシのあるしっかりした健康的な髪にするには、頭皮に十分な栄養を送ることも重要です。髪を作るたんぱく質やビタミン、油脂、薄毛を予防する亜鉛や、女性ホルモンと同じ働きを持つ大豆イソフラボン、ミネラルやオメガ3脂肪酸などの栄養素をバランスよく摂取します。豆腐、納豆などの大豆製品、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、卵、青魚、ナッツ類、海藻類、緑黄色野菜、レバー、柑橘類、アーモンド、アボガドなどが効果的です。

まとめ

エイジングケアで肌年齢と言われるように、髪年齢も意識することが大切です。髪にツヤやコシ、ハリがあると実年齢より若く見られます。最近、髪のコシがなくなってきた、細くなってボリュームが出なくなったと感じたら、エイジングケアを始める時期です。

ライター名:メイ